2008年01月19日

五感のワンダーランド

では、外へ出てみよう。

海には遠すぎるが、川や里山はいつもワンダーランド。

子供のころの五感体験は、思い出すだけでも新鮮味がある。

はじめて石の下にサワガニを捕まえた時の手の感触を。

はじめてどじょうをザルにすくい取った時の喜びを。

はじめてホタルをみたときの、あの不思議な感じを。

はじめてこだまを聴いた時の、あの不思議な感じを。

はじめて虹を見つけた時のドキドキ感を。

土にこぼれた油の虹色の輝きをじっと見つめていた日を。

The sense of wonder


子供のころは、ただその事だけに没頭できた





大人になってからは はて、何が変わったのか。

特別な事ではなくて、日常的なことなのに、

ただ、その感触を意識してないし、じっくり味わっていないのだ。

時間に追われる生活、忙しい仕事、煩わしい事務手続きなどで

「感じ味わう」ことなんて、どこかに置き忘れてしまってる。

私が最も新鮮な驚きでワクワクした日は、もう20年前の

はじめての探鳥会に出かけた日だと思う。

川の宝石といわれている「カワセミ」

コバルトブルーの背を見せて川べりを水平に飛んで行った!

貴公子然としたタゲリ。

川辺の哲学者といわれている「アオサギ」の美しさ!

はじめて知る未知の世界だった!

山へ行けば雑木林は 「命の多様さ」 で輝いていた!


名を知って 物を知らず。

物を知って 名を知らず。

それが一致した時の新鮮な感動!

いろいろな野鳥や蝶とのはじめての出会い!

その鳴き声と姿かたちは、鮮烈なイメージとして忘れがたい。


そこまで強烈な刺激ではなくとも

雨上がりの土の匂い 風のにおい

葉っぱの手触り 枯葉をかさこそと踏む音

太陽の光と影 空と雲  雨だれの音 霜柱 霧氷

氷や、しのつく雨が車のフロントガラスにつくる模様

なんのなんの 

私たちのまわりは 「五感のワンダーランド」 ではないか!

じっくり 味わうという気持ちさえあれば。 


タグ :五感

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Posted by うたかた夫人  at 22:24 │Comments(10)趣味

この記事へのコメント
そうです。その通りです。
我々の遥かご先祖さん達は、五感をフルに生かして日々を生きていたはず。
それが、文明の発展とともに、便利になるとともに、使わなくなった、というより使う必要がなくなってしまい、ついには、そんな感覚があったことすら忘れかけてしまっているのでしょう。
自然の中に入るとホッとしたり癒されるってことは、DNAはまだ完全に忘れていない、そして本当はその感覚を取り戻したいという本能の証なのでは。
寒い時は寒く、暑い時は暑く、素直に自然を受け入れたい私です。
Posted by れっくれっく at 2008年01月20日 02:53
「五感のワンダーランド」、いい響きを持った言葉ですね。
忙しく毎日を暮らしていると、自分を取り巻いているものに目がゆかなくなってしまいますね。
何処かで休んで、振り向いて見たいものだと思っています。
Posted by mt77 at 2008年01月20日 07:58
 > れっく さん

寒い時は寒く、で体を鍛えたいものですね。私の職場は暖房が強すぎて
私は薄いTシャツ1枚で仕事をしています。十人十色の体感気温ですね。
先日は友人宅へ行って驚きました。この頃のの機密性のある住宅にいては、
庭に来ている野鳥の声が聞こえないのです!
利便性もほどほどに、それぞれが選択するべき時代になったのでしょう。
私たち夫婦は共に寒さには強いのですが。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年01月20日 10:59
 > mt77 さん

こちらにも寄ってくださって、嬉しいです♪
こんな拙 blog ですが、ときどき覗いてみてくださいね。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年01月20日 11:03
うたかた夫人さま
「五感を研ぐ」努力。 だから、いつまでも、活力ある、日々の生活に
エネルギーを燃やして、過ごされているのですネ。

「五感のワンダーランド」 ジックリ味わう・・・・
 ゆとりを持たなくてはと思う近頃の
 日々です。
Posted by swimーbarbaswimーbarba at 2008年01月20日 12:30
 > swim-barba さん

まあまあ、いま体調はよろしいんですの?明日ですね、検査は。

お互いにもう若くはありませんて。人ごとではありませんて。
五感が機能しなくなる老化について、つらつらと思いを馳せるこの頃なのです。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年01月20日 22:08
はじめてコメントを致します。

テレビを観ていても、街に出ても「えーい、どうだぁ」と言わんばかり
の自己の主張の強さとは、正反対の柔らかな文体に、気持ちが
和みました。

“五感のワンダーランド”誰もが持っているいる、チカラなのでしょうが、
意識して使わないと、そのアンテナは錆びてしまうのでしょうね。かく
言う僕もですが。

ある詩人が言っていたような、弱く震えるアンテナをいつも持ち続けたらなと思います。
Posted by ヤマ at 2008年01月22日 14:55
>私たちのまわりは 「五感のワンダーランド」
う~ん、ほんとだ。
初めてタンチョウを見たときの感動をわしは忘れません。
それは今も続いています。
ず~っと味わっていたいのです。
Posted by akisuke-jp at 2008年01月22日 22:47
  > ヤマ さん

こちらも見て下さったのですね。嬉しいです♪
さすがに感性の達人、詩人とはうまいことをいうものですね~
大いなる神の存在を思うとき、畏敬の念を禁じえません。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年01月22日 23:11
 > akisuke-jp さん

こちらにも寄って下さったのですね。嬉しいです♪
タンチョウの美しさ!
akisuke さんの blog で堪能させていただいています。
北海道へは4回も行っているのに、2月にも行っているのに
まだ一度も実物を見ていないのです。(泣)
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年01月22日 23:18
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