2011年02月25日
うとんじられる父

父親をテーマにつづった公募エッセイの中から、作家の宮本輝が33編を厳選した作品集。10代から70代までの老若男女が、素朴な文章でありながら、父親との大切な記憶を真摯(しんし)に語っている。溺れる子どもを救った父親が、巨人のように大きく見えたという「寡黙な背中」。初めての社員旅行用にと、背広を用意してくれた父の優しさに思いを馳せる「心を染めてくれた父」。自らも父親を題材に据えた大河小説『流転の海』を執筆する宮本の選出だけに、父と子が織り成す人生のドラマを叙情豊かに切り取った佳
品が並んでいる
しみじみと涙をさそうエッセイ集です
一話づつ 夜に朝にとベッドで読みやすいのだけど
涙をながすと大変だぁ まぶたが腫れちゃうし 目は充血

外に出られなくなっちゃうぅ~(それにしても涙もろくなったわ)
私にしても 実父には忘れられないヒドイ言葉を。。。

以下は宮本輝が「はじめに」書いていることからの一部の抜粋です
それにしても、父とはなんと子からうとんじられる存在であることか
酒はのまない。博打にも手をださない。暴力をふるうこともない。愛人をつくったりもしない。ただ寡黙に働きつづけて、楽しみといえば、テレビでプロ野球中継を観るか、たまの休日に釣りに出かけるくらいなのに、それでも子はある時期、父をうとんじる。
会話がない。気が利かない。面白味がない。理解がない。地味で融通が利かない。
見栄えが悪くて、・・・等々、その理由は際限なくあるらしい。
妻や子のために、下げたくもない頭を下げ、疲れた心身に鞭打って、ひたすら働きつづける父にしてみれば、誠に間尺に合わない扱いである。
だが、古今東西、これが「父」というものであるらしいのだ。
・・・特別の不満もなく、確執もない。それなのになんだか近くにいるとうっとうしい・・。
子が、その父の揺るぎない核にやっと触れ得るためには、いかんともしがたく歳月の浄化を必要とすることも、33篇のエッセイによって教えられる。
どのような父であろうとも、父から放たれているものは蛍光灯の白々とした光ではないようだ。その光度に強弱はあっても、父たちが放つものは、家のなかのあちこちどころではなく、子の人生にも微妙な陰翳を深く刻む自然光だと言えるかも知れない。
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昨日は 久しぶりに美しいレンズ雲を見た



父とは生れて3ヶ月で別れ・・・・
父との思い出が何もなく育った!!
自分の性格が、そうさせるのか?
それが、特に不自然で、不自由な事だと感じず時間が経過・・・・
子供が中学、高校の頃に
父親としての接し方に戸惑った事を思い出しました。
過去に戻る事は出来ないが・・・・
振り返って見るのも良いかな!!
早速、図書館を検索・・・・
(自分のPCで検索できるように設定してあります)
「父のことば」・・・・
6ヶ所の図書館で「貸し出し可」
早速、読もうと思っています!!
「親のありがたさは「後悔」と一緒に来るような気がします
一緒に過ごしいてる時にはどうして気付かなかったのだろう・・・
どうしてあんな事を言ったのだろう・・・
父が亡くなってからいろいろ考える事が多い私です(_ _ ;)
レンズ雲、綺麗ですね~
でも、どうしてこんな綺麗な形になるんでしょう?
空はキャンパス、雲はアートですね!(^^)
レンズ雲とつるし雲の違いを述べよ‥
てな所ですが‥
つるし雲ではないでしょか?
彼の文学には お父さんの人生観なりがとても色濃く
投影されているような気がします
そして わが父。
私がまだ小さかった頃 父が息子である兄に言った言葉
“男はべらべらしゃべるもんじゃない 男の値打ちが下がるぞ”
そのせいでもないですが 私はどちらかというと寡黙な男性に惹かれます
最近は男性が自信のなさから 軟弱で優しくなっていますが 本当に必要なのは ふがいない優しさよりも 思いやり ではないかと思っています
普段、近くにいるせいもありますが 改めて気付かせて頂きました♪
御存知かですが、ファンキーモンキーベイビーズというグループの
「ヒーロー」という歌が大好きです♪
世のお父さんの事を歌っていますが、自分への応援歌とも思っています。
※レンズ雲 きれいですね♪
みんな父親にまわってきて、おいしいところは
みんな母親が持っていきます。(笑)
すると? 祖父母にかわいがられて育ったかな~?
タケさんの柔らかな明朗性みたいなものは そこからはぐくまれたのかもぉ^^
子の中高生時代は反抗期だよね どこの家庭も><
その図書館を検索するのだけどね
どこの図書館に蔵書があるのか 自宅でわかれば好都合ってね
3年ほど前に登録を試みたんだけど・・・なぜか登録できない^^;
この本は読みやすいです☆
> dona さん そばにいるときはなんだかうとましい^^;
私の父はもう亡くなって15年以上たちましたが
父になぜもっとやさしくしてあげられなかったのか・・・
病院で死の床にある父に付き添いながら
なぜもっと父の心に寄り添ってあげられなかったんだろうと(悔)
歳月の浄化を必要とするってね なるほどねぇ^^
レンズ雲は山岳地帯特有の雲ですが 美しい雲で私好きです☆
> ジェナスさん う~ん ねぇ。。。
とても似ていて 違いがわりましぇ~ん><
ならば どっちでもいいやってね(笑)
吊るし雲はレンズ雲のひとつの種類くらいな解釈です^^
昨年はあれほど見たのに 今年は滅多に見られなくて><
> ぶんぶんさん 宮本輝 私も好きな作家です~^^
寡黙な男性が好きなんですよね ぶんぶんさん^^
相手の問いかけに誠実に向き合う思いやりがあればいいね☆
父親って子の人生にも微妙な陰翳を刻んでいるんだねぇ☆
あまりしゃべらない父親って 背中がなにごとか語っていたよね
父の後姿を 私は思い出すことが多いんですよ^^
それも いつも寂しそうな。。。
> がんじいさん 親子って親孝行も照れくさいよね^^
がんじいさんは2代目を継いだだけで充分に親孝行じゃん☆
たま~にね ご両親にほめ言葉をポロリとひとこと ね
歳とっても ほめられるのって とっても嬉しいもんだから^^
親が生きてるうちだよ 親孝行☆
「ヒーロー」ですか あとでYou tubu で聞いてみますね^^
こういう雲 綺麗で 私好きですよ~☆
> igoten さん 父親はわりにあいませんかぁ^^;
母親もなんだけどねぇ。。
言うべきことを言わずして 母の口から言わせ
おいしいところは父親がもっていくってね(笑)
わが家の場合です。。。
親子は友だち同士のようなわけにはいきませんねぇ^^
宮本輝は大好きな作家さんです。
『流転の海』シリーズは次回作が待てないので
文庫本が出るまで新刊を読まないようにしてます ^^;
写真と文章がとても合ってる感じがしてステキdすね。
なんだか嬉しいわぁ♪
ブログ友みたいなぶんぶんさん uniさん 読んでいるんですねぇ^^
お二人とも大河小説を読まれるので リスペクト☆
実は私はその『流転の海』シリーズを1冊も読んでいないのです^^;
igotenさんの記事で知った「本をつんだ小舟」のなかで
宮本輝さんの中高生時代の親とのかかわりが窺われますが・・・
今、購入してある本は「父の目方」です
ヘンなタイトルって思っていましたが、目方という意味が
「父のことば」を読んで あとがきでやっとわかりました^^
この1枚の写真は それだけでたくさんの言葉を語りかけてきますね☆
子ども達は妻とは良く話しています。
オヤジはそれを見ていればいいと思います。
ウチは思春期以降 親子の会話が難しくなりましたよ
私と娘とは良かったんですが 息子たちが難しかったです^^;
84さんも 寡黙な方でしょうかねぇ?