2008年06月08日

映画 ノーカントリー

     アカデミー賞を獲った作品なのに、松本では上映されないなんて!
     これはなんとしても映画館で観たいのに。
     だから長野グランドシネマズさんへ(最終回になんとか間に合ったぁ)
 

ノーカントリー - goo 映画
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80年代のアメリカ・テキサス。砂漠でハンティング中だったモスは、偶然に、死体の山と麻薬、
現金200万ドルを見つけ、危険を承知で現金を奪う。  必死で逃亡する彼を追うのは
冷徹な殺し屋シガー。  モスを救おうと、老保安官ベルも動き始めるが…。



怖い映画だ。
殺し屋シガーの前に立つ人間は、バン!バン!撃ち殺される。呆気にとられるほど。face08
80年代アメリカ テキサスが舞台。乾いた風景、乾いた殺人者シガー(ハビエル・バルデム)
殺し屋のイメージって、もっとニヒルで痩せていて、目はカミソリのごとく一重まぶた、
って勝手ながら(笑)
まったくイメージ狂うよ、大きな眼、大きな顔、これがだんだん怖くなるんだけど。
なんの感情もなしに、淡々と殺人という作業をこなしてく・・・
彼の持つ武器が凄い!高圧ボンベ付きの家畜用スタンガン。
ドアの鍵も一発で吹き飛ばしてしまう。気にいらない、それだけで黙ってバン!
死体の数が増え続けるだけだ。これじゃたまらない。face07

これがアカデミー賞?

そう思って 途中から緊張感と共に意味をみいだそうと意識していた。
たしかに いままで見たこともない形の映画だ。
西部劇だって も少し湿り気があったぞ。

映画の原題は [ No country for old men ] 老人の住む国にあらずという意
主役?はトミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官(「逃亡者」でお馴染みの捜査官)
彼は嘆いている。殺伐とした世相を。理解に苦しむ犯罪の多発を。
(老けたねぇ)敏腕とは思えない(笑)  常に虚無感が漂っている。引退直前だ。
この国もそうだが、古きよき時代を知っている老人にはもはや居場所がないのかと。


一方シガーは、圧倒的存在感で主役かと思ってしまう。
無口に確実に無表情に仕事をこなすだけだ。
まさに 死神。  死神と遭ってしまったら死しかない。それが「運命」か?
人は情け容赦のない 「運命」 に日々さらされているのだ


殺す or 生かすか。シガーがコイン投げで決める場面で珍しく言葉で説明する。
「お前が勝ったら、お前はすべてを手に入れるだろう」 
(暗黙に)負けた時は「死」あるのみ。
そんなコイン投げには加わりたくないよ。って拒否すればこれも「死」あるのみ。
理不尽な! 不条理! 訳わからん運命!
そんなどうしようもない運命にも、コイン投げという「偶然のゆらぎ」をみせてくれる。
偶然に賭けてみる。運命にただ押し流されるのではなく。
そこにこそ存在の価値があるというのか。。。。。

ラストも、エ~これで終わりなのかぁ。。。。?
こちらの知りたいことを80%くらいしか見せてくれない。引き込まれる所以だな。


コーエン兄弟 監督
はじめて知った名だが、独特のノワールな世界をもっているらしい・・・
興味深い存在だ。インパクトある。

ハビエル・バルデム(殺し屋)はスペインの人気あるセクシー俳優だという。
今回は異様な役柄なので、異様な風体だったが、
写真でみると、かつてのトラボルタ風、たしかにセクシーだ。face02

ひとつ疑問があった。
冒頭、保安官が殺し屋シガーを捕まえて連行してくる。
後で殺され逃げられてしまうが、あのシガーを一人でどうやって捕らえたんだろ??

 P S  往復の車のなかで、ふと気づいて、CDを聞きながら・・・
      「死刑台のエレベーター」マイルス・デイビスのミュートしたトランペット
      いいなぁ この曲・・・・・映画もよかった。ジャンヌ・モロー・・・(しっとりとした大女優だ)
      都会的で孤独、乾いてなくて濡れている音


      グランドシネマズさん、しゃれた建物ですね。応対はまどろっこしくて、
      駆け込みの私にはチョット気になったが・・・座席指定には驚いた!チラシ貰い忘れたぁ!
      9月には松本にも 8 スクリーンのシネコンがお目見えする。
      イトーヨーカドーの駐車場にすでに着工、ウチから500mだもん 楽しみだわ~♪


 6/22 追記 後日 TVを見ていて驚いた face08
         この殺し屋シガーにそっくりなタレントがいた。 ふかわ りょう! (笑)


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Posted by うたかた夫人  at 07:30 │Comments(4)映画

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「ノーカントリー」本年度アカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞ほか受賞主演はトミーリージョーンズなんでしょうねしかし他の二人が、というか特に殺し屋シガー役のハビエル・バルデ...
映画/ノーカントリー【男、50を前に感ずること】at 2008年06月09日 22:34

この記事へのコメント
ど~も、こんにちは

全く関係ないですが、
最近はトミー・リー・ジョーンズと言えばBOSSの宇宙人?
Posted by ティガーティガー at 2008年06月09日 18:04
 > ティガー さん

コメントありがとうございます。

多分そうだと思います。
いま何かのCMに出ているの見たことがありますから。
私はTVをほとんど見ないのです。帰宅が遅いのものですから。
ビデオに撮っておいても見忘れちゃう(笑)
「逃亡者」のジェラード警部で強烈にインプットしました!
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年06月09日 20:44
ども こんにちは

いや~長野まで観に来られたのですか?
それもレイトショー スゴイ行動力ですねぇ
長野まで観に来た甲斐ありましたか

しかしホントに 「なぜにアカデミー賞?」 (笑)
いまの審査員はこの手が好きなのか (笑)

ま とにかくあのコインの裏表のくだりは恐かった。ヒヤヒヤして観てました。
あと機会があれば「海を飛ぶ夢」観て下さい。
とても同じ役者とは思えません。
今回、完全に主役を食ってましたね(笑)

それにしても松本映画館増えてイイですね。 さすが文化の街です
Posted by kobaykobay at 2008年06月09日 22:32
 > kobay さん

kobay さんの記事を見てなかったら、見逃していましたぁ。
なぜ上映が遅れるんだろ? って思ってましたが・・ありがとうございました。

観に行ってよかった~
強烈なインパクト!
音と光と影をうまく使って、恐怖感を増幅させてましたねぇ。

コーエン兄弟の作品、今後も観たいと思います。
「海を飛ぶ夢」来てたのに、観に行かなかったのです。(悔)
作品によって、これが同じ役者かと思うほど違うのは、ロバート・デ・ニーロ!
ハビエルも大役者の素養アリかな(笑)

ところで そちらにTBしたのですが、これ入りませんでした。
「来るもの拒まず」のおおらかさにひかれて
「最高の人生・・」「ミスト」は入ったのですがねぇ・・・?
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2008年06月09日 23:26
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