しなやかにしたたかに

うたかた夫人

2013年06月22日 10:00


渡辺淳一 2004年


《しなやかに したたかに》
わたしの人生で
一番輝いていた40代の頃
ある会報に、
この題でエッセイを寄せたところ
驚くほどの反響があった
その後、ますます好きになった
私の座右の銘

図書館をウロウロしていたら
同名の書があるではないか







【以下 抜粋】

「元気な人は鈍い人」です。
そして、「健康な人は何も感じない人」です
そしてそれは素敵なことです
難しい情報や複雑な数字をいっとき捨てて、自分自身はどういう生き物で、何を望んでいるのか、
その基本に立ち返り、昨日より少しだけ楽に生きてみましょう。
すべてにおいて、あまり真剣に考えず、
いつもハンドルの遊びくらいは残しておきたいものです。


「バツイチ」から「マルイチ」の時代へ
離婚歴のある人を、「バツイチ」といわず、むしろ貴重な体験をつんだのですから、
「マルイチ」といってもいいと思います。むろん二回離婚した人は二重丸というように。
実際、アメリカなどでは、まったく「ノー・プロブレム」なのですから。

保守的な男性 革新的な女性
女性の肉体は一生の中で、いくたびもの「革命」を体験します。
初潮 処女喪失 妊娠 出産と、男には真似できない肉体の大波を体験し、最後に閉経を迎えて、革命はようやくおわります。
このように体の変化自体が革命的で、それ故に思考や発想も、きわめてラディカルで革命的であるのです。

人生の最後の十年とか二十年の生きかたが、その人の一生がよかったかそうでもなかったか、
それを決めるキャスティングボートを握るだけに、
この年代の生きかたを真剣に考えるようにしたいものです。

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今、わたしは残り20年ほどの、人生の終盤を迎えて
こぉ~んな人生が用意されていたのかと
畏れと、感動と、感謝の日々なのです

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