天下の 「雨敬」
そう愛称で呼ばれている御仁を わたしははじめて知った(恥)
講演会で興味がわき その人の伝記小説を読んでみたくなって
先日 長野詣での折 福寿荘さんへ宿泊した
lilyさんとmikoさんとも嬉しい再会
お二人とも お忙しい中を駆けつけてくださって
たまたま その夜 福寿荘さんでは講演会があった
「江宮隆之」氏
あの映画「白磁の人」の原作者だという
映画を観たわよ~って
映画の話かなぁって
lily さんと二人で会場へ
話題は主に信長、秀吉、家康だったから
わたしでも興味深く聞くことができた
とりわけ、「天下の雨宮」初耳だったけれど、ものすご~い立志伝じゃないか
書籍コーナーでのお薦めは 残り少ない「オンマ」だったが
わたしは迷わず買っちゃったね~ 小学校以来の伝記小説
これが なっかなか面白くて
帰宅してから一気読みだった
東京のインフラ開発を成したのは、この雨敬を含む甲州財閥だったそうな
「鉄道王」とも言われ、熱海や中央線開通しかり、
さらには軽井沢の大規模開発、総持寺の移転
まさに偉業というに相応しい仕事の連続だ
その始りは?というと
14歳の時に 父親から与えられた1両で鶏卵の行商をはじめたことによる
不屈の根性 で波乱の人生を痛快に乗り切る
一夜にして億万長者になったかと思えば
翌日にはすべてを失ってしまう繰り返しの相場師時代を経て
国家経済にも関わるようになり、
伊藤博文という大政治家と知己となって、国民の為にという気持ちが増大
国有鉄道という持論を展開してゆく
この人が偉いのは、私利私欲を肥やす前に、
国のため、世のため、人のためになるような実業家をめざしたことである
政治の伊藤博文 金の安田善次郎 事業の雨宮敬次郎
と、 明治の三傑にあげられているとは 知らなんだぁ
今の政治家にこそ、読んで感銘してもらいたい本だね
う~ん、この雨宮敬次郎にしても、「白磁の人」の浅川 巧にしても
わたしが知らなかったというだけで
こぉ~んなにも徳ある人格者が、あの激動の時代を生きていたんだぁ
福寿荘さん こんなこともするのね
更に驚かされたことに
地元の名士さんたちがズラリ
その後の懇親会でのあいさつで
市長さん~ 国会議員さんまで
この宴会は盛り上がったね
作者の歌はプロ級だし
オリジナルのお酒とお料理
なによりも ステージでの女将さん姉妹には 華 があるもん
夜空には 満月に近い月が 福寿荘の上に
木星を従えて煌々と輝いていました
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