天下の 「雨敬」

うたかた夫人

2012年11月07日 10:00


そう愛称で呼ばれている御仁を わたしははじめて知った(恥)
講演会で興味がわき その人の伝記小説を読んでみたくなって

       先日 長野詣での折 福寿荘さんへ宿泊した
       lilyさんとmikoさんとも嬉しい再会
       お二人とも お忙しい中を駆けつけてくださって  

たまたま その夜 福寿荘さんでは講演会があった
「江宮隆之」氏 
あの映画「白磁の人」の原作者だという

映画を観たわよ~って 
映画の話かなぁって
lily さんと二人で会場へ

話題は主に信長、秀吉、家康だったから
わたしでも興味深く聞くことができた         
とりわけ、「天下の雨宮」初耳だったけれど、ものすご~い立志伝じゃないか


  書籍コーナーでのお薦めは 残り少ない「オンマ」だったが
  わたしは迷わず買っちゃったね~ 小学校以来の伝記小説
  これが なっかなか面白くて 
  帰宅してから一気読みだった



東京のインフラ開発を成したのは、この雨敬を含む甲州財閥だったそうな
「鉄道王」とも言われ、熱海や中央線開通しかり、
さらには軽井沢の大規模開発、総持寺の移転
まさに偉業というに相応しい仕事の連続だ

その始りは?というと
14歳の時に 父親から与えられた1両で鶏卵の行商をはじめたことによる
不屈の根性 で波乱の人生を痛快に乗り切る
一夜にして億万長者になったかと思えば
翌日にはすべてを失ってしまう繰り返しの相場師時代を経て
国家経済にも関わるようになり、
伊藤博文という大政治家と知己となって、国民の為にという気持ちが増大
国有鉄道という持論を展開してゆく

この人が偉いのは、私利私欲を肥やす前に、
国のため、世のため、人のためになるような実業家をめざしたことである
政治の伊藤博文 金の安田善次郎 事業の雨宮敬次郎
と、 明治の三傑にあげられているとは 知らなんだぁ
今の政治家にこそ、読んで感銘してもらいたい本だね


う~ん、この雨宮敬次郎にしても、「白磁の人」の浅川 巧にしても
わたしが知らなかったというだけで
こぉ~んなにも徳ある人格者が、あの激動の時代を生きていたんだぁ


福寿荘さん こんなこともするのね


更に驚かされたことに
地元の名士さんたちがズラリ
その後の懇親会でのあいさつで
市長さん~ 国会議員さんまで
この宴会は盛り上がったね
作者の歌はプロ級だし
オリジナルのお酒とお料理
なによりも ステージでの女将さん姉妹には があるもん


夜空には 満月に近い月が 福寿荘の上に
木星を従えて煌々と輝いていました

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